映画から学ぶ強く魅力的な女性たち ~夢や目標を描くあなたに~

映画から学ぶ強く魅力的な女性たち ~夢や目標を描くあなたに~

女性にとって仕事とプライベートの両立は永遠のテーマと言えます。最近では男女平等やフェミニズム思考が高まり、社会的にも女性が主張しやすい社会になってきました。

映画も同様に、力強い女性たちをリスペクトするような内容が多くなってきたように思います。私は、女性の成長や前向きになれるような映画を見ることが多いです。キャリアウーマン、夢を追い続ける女性、国のリーダーとなるような女性、育児に奮闘する女性など、様々な境遇の女性たちからたくさんのエネルギーをもらっています。

今回のコラムでは、忙しい毎日を過ごしながらも夢を持つみなさんにぜひ読んでいただきたく思います。

時代を動かす女性監督について

映画の監督といえば男性を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
私も好きな映画監督を挙げると、ほとんどが男性監督になります。しかし、なぜこのような考えを持ったかと言うと、2022年のアカデミー賞で「パワー・オブ・ザ・ロック」のジェーン・カンピオンという女性監督が監督賞を受賞したからです。

その前年も「ノマドランド」のクロエ・ジャオが同賞を受賞しており、女性監督が2年連続で受賞したことは世界的にも話題になりました。多様化について取り組んでいる映画界ですが、まだ女性の社会進出は発展途上のように感じます。

しかしながら、「ワンダーウーマン」や「ブラックウィドウ」などのヒット作も女性監督が担当しており、近年では女性ならではのアクション映画も増えてきて、今後の飛躍については非常に楽しみです。

夢を追いかける女性から学ぶ

2007年公開の「ドリームガールズ」は、歌手を夢見るディーナ、エフィ、ローレルが3人組ユニットとしてシンガーへの夢を描く物語です。一時はバックコーラスとして活動をしていましたが、その後「ザ・ドリームズ」としてデビューします。

名声を手にした3人ですが、それぞれの葛藤から衝突することも増えていきます。売れるためには万人受けする容姿が重要なのか、それとも圧倒的な歌唱力なのか…悩みながら自分の価値を見出し、成功を掴んでいく彼女たちの姿にとても勇気をもらえます。

自分の理想や、やりたいことを言葉にして行動に移すことの大切さに、気がつくことができます。最後のジェニファー・ハドソンの「I am changing」を歌うパートでは彼女の決意に圧巻されます。

単純にミュージカル映画が好きな私は、キャストの歌唱力と表現力にはいつも感動させられます。

自らのセンスを信じ、存在を示す

2021年にエマ・ストーンが演じた「クルエラ」も強くカリスマ性のある女性の1人です。親を亡くした孤独な少女が、圧倒的なファッションセンスで唯一無二のデザイナーを目指していきます。彼女の冷酷なまでに夢を追い求める姿と表現力には、周りの大人たちも圧倒されていました。

今までクルエラのイメージと言えば、「101匹わんちゃん」に出てくる残忍なヴィランだったと思います。動物愛護団体からは非常に問題視されているように、動物の毛皮に異常に執着を持っていましたね。

今回の映画では、ひたすらに自分の才能を信じ貫く芯の強い女性像が描かれています。近年、マイノリティを受け入れようという風潮が強いですが、まだまだ個人の意見が反映されにくいと思います。そのような社会の中で、常にいい子でいる必要はあるのでしょうか。彼女の、キャリアを確立し社会に訴えかけるようなファッションは、非常に魅力的に感じる作品です。

第94回アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞しているので、ファッションに興味をお持ちの方はぜひ見てみてください!

あなたの幸せは計画通り?それとも予想外?

2022年のNetflixオリジナル映画である「2つの人生が教えてくれること」は、私たちの人生はたくさんの選択肢があって、それぞれの幸せがあるということを教えてくれます。

この作品は、あの時妊娠していなかったら、していたらという”if”の人生が同時に進行していきます。主人公のナタリーは、大学から夢であるアニメーターまでの道のりを完璧に計画していました。

大学の卒業パーティーで妊娠が発覚し、夢を諦め実家で子育てをする世界線とLAに引っ越して大手のアニメーション会社に就職する世界線が存在します。

多くの女性は「妊娠」が分岐になりますよね。映画の中に出てきた、”母になる前と後では全く別の自分になる”という台詞にハッとさせられました。子育てがあるからキャリアを諦めなければならないというレッテルを破り、彼女は娘のために改めてアニメーターを目指します。妊娠しない世界線でも、自分の作品が思ったように評価されず、キャリアを見直すようになりました。

2つの世界線に共通していることは「人生は軌道修正可能」ということではないでしょうか。計画通りに行かず悩んでいる方はぜひこの作品を見てみてください。それは単なる”分岐”であり、これから柔軟に対応していけば、自ずと幸せを掴むことができると思います。

映画界の女性の活躍について

これまで、強く美しい女性たちの作品を紹介してきました。どれも異なるジャンルではありますが、自分の意志を持って成長し続ける女性って素晴らしいですね!みなさんもそんな女性が周りにいたら、ぜひ気持ちを伝えてみてくださいね。親友でも、上司や同僚でも、愛する人でも。今回は女性をピックアップしてコラムを書いていますが、私が女性ということもあり、映画界における女性の活躍が増えてきたなと感じたので発信してみました。

大ヒット作の「スター・ウォーズ」シリーズで有名な「オビ=ワン・ケノービ」も最初から最後までアジア系女性のデボラ・チョウが監督されたそうです。今後の女性監督への期待は高まる一方で、非常にワクワクしています!

“The movie is total art”
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People

市川欣歌(いちかわよしか) 1996年2月15日生まれ。小学生の時に見た『グリース』をきっかけにミュージカル映画にはまり、映画鑑賞が趣味になりました。ストーリーだけでなく、映画の中の音楽やファッションも楽しんでいます。ミーハーな観点からみなさんに素敵な映画を紹介します。

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