ネオンの光を探求し続けるWaku、個展を開催。「記号」というモチーフに⾒出した新たな表現の可能性

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ネオンの光を探求し続けるWaku、個展を開催。「記号」というモチーフに⾒出した新たな表現の可能性

Gallery COMMON では、Wakuの個展「Afterimage」を開催。2022年10⽉15⽇(⼟)から11⽉13⽇(⽇)まで開催される本展では、ネオンの光を探求し続けるWakuの新たな⽅向性を⽰す新作が展⽰される。

これまでWakuは「形に⼀定の意味があることへの違和感」を契機として、ネオンの要素としての「光」そのものに焦点をあてるために、抽象的な形態のネオン作品を制作してきた。しかし、本展「Afterimage」におけるモチーフはこれまでとは異なり、⾮常にアイコニックで即物的な消費社会的記号となっている。制作当初、彼は誰もが知るような消費社会的記号を、従来の⼿法を⽤いて抽象的な形に圧縮し、光に焦点を絞るためのモチーフに変換しようと試みた。しかし、彼は制作を進める中でそれらのモチーフが判読不能になってなお、認識可能なままであるということに直⾯。

Waku. Untitled. 2022. 8mm glass tubes, argon gas, aluminum, wood. h2110 x w2110 x d70 mm. Photo by Yosuke Torii. Courtesy of Gallery COMMON.

完全な抽象化が困難であることに直⾯したWaku は、消費社会における認知活動や「堅牢なサイン」というモチーフへと展開。「堅牢なサイン」とは、本展の作品群でそのモチーフとされているアイコニックな消費社会的記号のように、崩れがたく強固な記号のこと。そうした記号は、線の太さや⾓度、⾊といった複合的で微細な要素によって鑑賞者の潜在的な意識の深くに、まるで焼き印のようにその形を印象付けるよう設計されているがゆえに、忘れがたく壊しがたいもの。

Waku. Untitled. 2022. 8mm glass tubes, argon gas, aluminum, wood. h1400×w1000×d70 mm. Photo by Yosuke Torii. Courtesy of Gallery COMMON.

その結果、私たちはこれらの記号が⼤きく変化しているにもかかわらず、それを認識することができるのです。Waku はあくまで社会の中で流動する記号の構造的特徴に着⽬したうえで、その構造を⾃分⾃⾝の作品の中で誇張し、誤⽤し、⽤いて⾏きます。その構造の中でネオンの光は何らかの意味を指し⽰すのではなく、あなた⾃⾝の中に既に存在するイメージと、そのありかを照らし出してくれるかもしれません。

Waku. Untitled. 2022. 8mm glass tubes, argon gas, aluminum, wood. h1400×w1245×d70 mm. Photo by Yosuke Torii. Courtesy of Gallery COMMON.

<個展詳細>
Waku “Afterimage”
会期:2022年10⽉15⽇(⼟)〜11⽉13⽇(⽇)
場所:Gallery COMMON
住所 : 〒150-0001東京都渋⾕区神宮前5-39-6 B1F
開廊時間:12:00-19:00 (⽔~⽇) *⽉、⽕ 休廊
電話:03 6427 3827
メール : contact@gallerycommon.com
WEB:www.gallerycommon.com
Instagram : @gallerycommon


Waku:Instagram


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