ファッションデザイナー、イラストレーター、衣装デザインとクリエイティブな分野で活躍するアカリ。

  • INTERVIEW

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ファッションデザイナー、イラストレーター、衣装デザインとクリエイティブな分野で活躍するアカリ。

デザイナーとして活躍するアカリさん、現在に至る経緯や仕事に対する思い、今後の展望を語っていただきました!

–ファッションに興味をもったきっかけは?

幼少期、一緒に住む祖母が自宅にアトリエを持つ衣装デザイナーでした。

ミシンという未知のマシーンで服を生み出していく祖母は小さいわたしの目にはまるで魔法使いのようで、強い憧れを持っていました。

そんな祖母の背中を見て育ち、気がつけばわたしもそんな感動を誰かに届けたいと思うようになったのが志したきっかけです。

–ファッションデザイナーとしての仕事を具体的に教えてください。

トレンドや経済の流れ、お客様の需要をしっかり捉えてブランドに基づいた新しいお洋服を提案・提供するお仕事です。深ぼって着想し考えられるクリエイティブさと、売れる商品を作るバランス感覚が非常に問われる仕事。知識も必要です。

顧客様をしっかり理解し寄り添ったデザインを心がけています。

難しさはありますがやりがいのある誇れる仕事です。

–デザイン(デッサン)を描くにあたり、意識していることや、制作題材のインスピレーションはどこから?

見る人の想像が膨らみ、情緒に訴えかける絵を意識して描いています。

人物の視線の先にはいったい何があるのか、何を見つめどんな感情がそこにあるのか、表情一つ、色彩一つ、見る側も思考を巡らせアートできる様に、第三者の視点を想像しながら制作しています。

インスピレーションはありとあらゆる物から得ています。日常に溢れる何気ない物や感動したこと、コップ一杯の水も観点を持って見つめてみれば美しいと感じられます。そのものに対してどれだけ深く追求できるか、感動できるか、よく周りを見てキャッチできる様にしています。

–今回描いていただいたデッサンのコンセプトを教えてください。

”意志のある目をした女の子”

訴えかけるような、何か言いたげな強い視線が想像を掻き立てるように。なぜ水に濡れているのか、タバコの煙りの意味、視線の先を知りたくなるようなミステリアスさを含んだ女の子を描きたくてコンセプトにしました。

また、透明感とシンプルさ、走らせた筆の勢いは一貫して拘っています。

アカリ

–カルチャーに触れた瞬間、感情的になった出来事があったら教えてください。

画家だった祖父が描く絵の原画を初めて生で見た瞬間です。絵は生き続けているんだと感じました。写真や本の印刷には反映されない僅かな手垢や絵具に含まれた塵、残った案内線、乗った筆の毛先から伝わる勢いから、作品を描いた瞬間の息遣いがそのままそこに残っているように感じました。描き出したものの感情は作品に残り続けるんだと深く感動したことを覚えています。

–アカリさんの座右の銘は?

2つあります笑

「弘法筆を選ばず」

道具の良し悪しや状況関係なくいつでも一流の仕事をすると言う意味。できない時や悔しい時この言葉に背中を押され、いい意味で焦りをくれます。自分に対しての悔しさが次の行動に活かされ、この言葉が連鎖を生み出してくれます。

「やらない理由はやる理由」

例えば時間がないから出来ない、やらない。ではなくて、時間がない中でどう行動するかを考えたい。出来ないからこそ、それはきっとやる理由だと、伸び代だと思っています。これは師匠から教わった大事な言葉。

–アカリさんが幸せを感じる時はどんな時ですか。

日常の中に新しい発見があったとき、それを誰かと分かち合う瞬間です。

綺麗な景色を見たときや、初めての体験をしたとき、その景色が見られることの尊さを感じ、同時に当たり前に存在していることの有り難みを感じます。

その感じた幸せは自分の中に留めるのはあまりにも勿体無い、だからこそ作品として、サービスとして言葉にして共有したくなりますね。

–デザイナー以外でアートワークをしていることや興味を抱いていることはありますか?

ファッションデザイナー、イラストレーター、衣装デザインなどのクリエイティブな分野の他に、業種や専門分野が全く違う方とのコラボレーションをしていきたいです。異なる特性が掛け合わさることでチームとして新しい価値と相乗効果を生む。それぞれの信念を尊重し合いながら、抱える問題解決とワクワクする価値を人と共に作っていきたいと思っています。

–今後挑戦してみたいことがありましたら教えてください!

共同個展や、フェス、イベントの企画をやってみたいです。地方創生や復興支援に関心がありそこに対して思いがあるので、アートやファッションを題材に課題に対して問題解決に一歩近づけるような、イベントを通して伝え考え支え合える場を作りたいです。

アカリ

–アカリさんが取り組んでいるサステナブルは?

作る責任を感じ、また使うことへの責任を感じています。仕事において服を作る際リサイクル素材や再生された素材の使用を増やしています。

–最後にBlazevyの読者へメッセージをお願いします。

アートは作品の制作だけではなく作り手と見るものが一緒に作る物だと思います。

一緒に創造し当事者として自らが思い切り夢中になることが楽しいと考えているし、誰もがアーティストだと思います。一緒に楽しいことや感動すること美しいと感じる物などぜひ共感、共有しあえたらと思っています。創造し新しい楽しい価値を一緒につくりませんか?


【PROFILE】アカリ。1995年1月19日東京生まれ。服飾専門学校にて4年間ファッションとデザインを学ぶ。好奇心旺盛で知らない世界を知ること、追求することが好き。


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WRITER

Kazohara Tatsuya

Kazohara Tatsuya

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