「ヌードモデルを描くこと」

「ヌードモデルを描くこと」

私が日本でいままでヌードモデルを描いた時を思い起こすと、美大でモデルを描く課題が出た時、予備校でモデルを描く機会があった時、くらいだった事もあって、「ヌードデッサン」と言えば、しーんとしていて、部屋もなんとなく美術特有のちょっと重たいような、「自分と向き合う/訓練する空間」と言うようなアカデミックな印象がありました。シドニーのイベントに参加した時は私の今までの体験と反するような「堅苦しくない空気」に驚きました。

シドニーで行われている「Life Drawing」は安くて7ドル (日本円640くらい) から私が普段行っているのは15から20ドル (1400円~1800円) くらいで2時間程度のセッションがあります。場所によっては生演奏があったりします。お酒を飲んだり食べ物を食べたり…もしくは、トークがあったり交流があったり。

モデルさんも、日本では日本人(東アジア系の人)を描くことが多かったのに対していろんな人種や体型、性別の人を描く機会が多くて、それもとても楽しいと感じているポイントです。会場ごとに違ったコンセプトがあったり違う空気があるので、毎回発見があります。

描いていていつも思うのが、人体めちゃくちゃ美しいです。(もちろん、個人的な好みはありますが)男性の体も美しいです。「若くてどちらかと言えば細い女」だけが美しいとは正直に思えません。好みがあるだけで。なんとなく今「当たり前」とされている美の「枠」が小さい小さい日本で生まれ育ったから、なかなか気がつかなかったことだなあと思いました。絵を描いていてよかったと思うような気づきです。

先日、とてもフレンドリーなモデルさんと話をしていて、どうやら彼が知っているだけでも一週間に36ヶ所、ドローイング会を開いているところがあるらしい。

まだまだ行ったことのない場所が多いので、できるだけ試していきたいと思っています!

The Mind Closet
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People

東京生まれ、女子美術大学卒業。シドニーと東京の二都市を拠点に、デジタル、水彩、アクリル等を用いて制作。書籍やWebのイラストレーション他、エッセイ、グッズデザイン、アニメーション、LINEスタンプ、ジン制作等もしています。

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