『DUNE/デューン 砂の惑星』公開記念!ティモシー・シャラメの魅力あふれる映画3選

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『DUNE/デューン 砂の惑星』公開記念!ティモシー・シャラメの魅力あふれる映画3選

『メッセージ』『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が手掛けるSF巨編『DUNE/デューン 砂の惑星』。その公開を記念して、今最も注目されている”新世代のプリンス・オブ・ハリウッド”こと主演ティモシー・シャラメにフォーカスした記事をお届け。端正な顔立ちと確かな演技力で観客を魅了してやまない彼が出演する映画を3作紹介する。

『君の名前で僕を呼んで』(2017)

アンドレ・アシマンの同名小説を映画化、監督はルカ・グァダニーノが手掛ける。当時22歳だったティモシーが主人公エリオを演じ、彼と恋に落ちる青年オリバーをアーミー・ハマーが演じた。瑞々しくも痛ましくもある10代の多感な心情を表現した演技が高く評価され、本作がティモシーの出世作となった。

非常に文学的かつ深みのあるストーリーと、北イタリアの自然が織りなす映像美も本作の魅力だが、なんといっても主演のティモシーが醸し出すえもいわれぬ線の細さ、曖昧で不確かな恋心を持て余す繊細な感情の機微、若さと未熟さを兼ね備えた美貌が観客の心を捉えて離さない。青年と大人の間ともいうような、彼にとって絶妙な時期に撮られた本作は青春のマスターピースとしての位置を不動のものにする上で申し分ない傑作となっている。

なかでも屈指の名シーンは、エンドロールにさしかかるラストでティモシー演じるエリオが静かに涙を流し続ける長回しのシーン。オリバーと過ごした夏が過ぎ、彼と別れたことによる喪失感を才気あふれる演技で表現してみせた。本作での演技が評価され、数々の名監督とキャリアを共にすることとなるティモシーを知る上でマストチェックな作品といえる。


『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)

『ミッドナイト・イン・パリ』『ブルージャスミン』など数多くの名作を世に送り出してきたウディ・アレン監督の作品。ニューヨークを舞台に、大学生カップルが思わぬ悪天候に見舞われ想定外の出来事に巻き込まれていくさまを描いたロマンチック・コメディ。

ティモシーはエル・ファニング演じる主人公アシュレーの恋人、ギャツビー役として出演。ギャンブルの才があり、どこか抜け目ない伊達男を演じている。そのスイートなルックスにぴったりと言わしめんばかりの役どころとあって、ファンからの支持も厚い作品だ。

劇中でしっとりとピアノを弾き語るシーンは、ルックスの良さをことさら輝かせるきわめつけのシーンといっても過言ではない。”雨もしたたるいい男”を地でいくような、ゆるくウェーブのかかった髪を雨で濡らしながら困り顔をする姿も見どころ。

 ロマンス映画を撮らせれば右に出る者はいないウディ・アレン節を堪能しながら、見目麗しいティモシーの姿に酔いしれる。秋の夜長にじっくりと観たくなる1本だ。


『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

女性監督であるグレタ・ガーヴィグが、ルイーザ・メイ・オルコットの古典的名作『若草物語』をリメイクした作品。次女ジョーを主人公としたマーチ家の4姉妹がそれぞれの人生を歩み、幸せとは何なのか模索していく姿を描く。

『レディ・バード』に次いでグレタ監督作品には2作目の出演となり、彼女たちの人生に深くかかわるローリーという男性を演じたティモシー。富豪の家に生まれながらも分け隔てなくマーチ家と接し、時に笑い合い時に支え合って生きていく心優しき青年を好演。”女性の生きる意義”を新たに再解釈して描かれた本作に欠かせないキーパーソンを演じた。

いちど共演したこともあり、ジョーを演じたシアーシャ・ローナンとの息はぴったり。本編に付け足された特典映像ではカメラの回っていない時間でもシアーシャや共演者たちと仲睦まじくしている姿が収録されており、歳相応のほほえましい姿が垣間見える。

グレタ監督作品において背伸びすることなく等身大に描かれるティモシーの姿はまた、ファンにとっても特別なもの。これまで様々な監督作に出演し、それぞれに魅力を放つティモシーを観てきた筆者いちおしのタッグである。

来年に公開を控えるウェス・アンダーソン監督作品『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』やレオナルド・ディカプリオほか豪華俳優との共演『ドント・ルック・アップ』、『チャーリーとチョコレート工場』に登場したウィリー・ウォンカの若かりし頃を描く『Wonka』など、まさに各方面から引っ張りだこのティモシー。これからも次世代スターとしての目覚ましい活躍をスクリーンで見守っていきたい。


『DUNE/デューン 砂の惑星』

『DUNE/デューン 砂の惑星』
10月15(金)全国公開
©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved
配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイトはこちら:『DUNE/デューン 砂の惑星』

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Ando Enu

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