ブレイズヴィ編集長の楮原が、その日その日の発見をひも解いていくようなエッセイを毎日更新。忘れかけた今日のパスワードをひも解きます。
今にも雨が降りそうな朝9時過ぎの日曜。
うちの2番目の怪獣、5才児が口に出す言葉は「外で遊びたい」「家はつまらない」。ラジコン片手にぶつぶつ呟く。
わかるよ、その気持ち。
まあ、天気ももちそうだから、お姉ちゃんも連れて近くの公園「NTT公園」へ。公園の目の前にNTTの建物があるので、子どもたちは通称NTT公園という。他にも「はしご公園」「ちゅんちゅん公園」など、勝手につけた公園が近所に点在している。
到着後、15分ほどで案の定、雨がポツリポツリと。「パパ、雨降ってきたー」「どうする?」と姉。「帰ろっか」と私。「やだ」怪獣5才児。あからさまに不貞腐れた顔がまた面白い。
通称NTT公園には大きな滑り台があったので、とりあえずその下に入って「よし、子どもたち、秘密基地に入るんだ!ここで雨がやむのを待とう。」それまで手遊びで怪獣5才児のご機嫌を取る。
もちろん公園は独占状態。こんな寒い雨の公園に誰も来るわけがない。
私たち3人の声だけが響く。
ただ、この寒さに雨、腰痛持ちの私にはそろそろ限界だった。
ポケットに入っていた飴で、子どものご機嫌を取って、「よし、もっと雨が強くなり前におうち帰ろう!」怪獣5才児も「しょうがないな〜」と言いながら、嬉しそうに飴をぺろぺろ。
そんな帰り道、前から傘を2本持った神様が!
子どもたちが「ママー!!!」
私には神様ではなく、まるちゃんを迎えにきた友蔵じいちゃんに見えた。
大人になると寒さや雨から逃げるようになり、楽な方へと…というか、自分が怠けているだけか。今の自分には子どもの存在が大きすぎると感じた日曜の雨でした。
未知の世界へと引きずり回してくれる子どもに感謝。
さて、今日もよろしくお願いします。
ありがとう、雨!