ブレイズヴィ編集長の楮原が、その日その日の発見をひも解いていくようなエッセイを毎日更新。忘れかけた今日のパスワードをひも解きます。
昨日本屋に行ったついでに、楽器屋にも立ち寄りました。以前にも書きましたが、私は中学生の頃から趣味でギターを続けています。ここ半年、眠っていたギターのメンテナンスをお願いしたいのと、最近のギター事情がどうなっているのかを知りたくて。ちなみに、私のギターは高校生の頃に購入したもので、もう25年も前のものです。
お店に入ると、若い頃ギターでブイブイ言わせていたという感じの自信満々なオヤジが「今日は?」と声をかけてきました。私が「最近のギターについて教えてほしい」と言うと、「きたな小僧、いい質問だ」とでも言わんばかりに、ギター博士モードにスイッチがON。「まず、このモデルはね」と、話がスタート。
やばい、スイッチを入れちゃったかなと思いましたが、次第にそのオヤジの話に引き込まれていき、気づけば「へえー」「えー!そうだったの」みたいなリアクションを連発している自分が。オヤジの知識がすごすぎる!そしてさらにお互い興奮しながら話が進んでいく。外は真冬の寒さなのに、額から汗がちらっと。これは負けられない!と、私も自分の知識をぶつけてみた。
するとオヤジが「それはね」と、私の言葉をかぶせるように話し始めた。「おっと、カンターパンチだ!」と思いながらも、さらに盛り上がります。そこで、世代的にわからないはずの最近のアーティストが使用しているギターについて話を振ると、「あいみょんのギターとかってどうなんですか?」と切り出すと、すかさず「彼女のモデルは…」と、またしてもオヤジのペース。うーん、これは敵わない。
そんな感じで、ちらっと寄った楽器屋で気づけば1時間近く滞在しており、お互い満足したのか、「そろそろだね」と顔を見合わせて、お店を後にしました。
一つのことを極める人は本当にすごいなと改めて感じた。それはスポーツでも何でも共通しています。あなたにもきっと、人に自慢できる「これなら任せて!」というものがあるはずです。それは何かと比べるものではなく、熱量なんだなと。
では、今日もよろしくお願いします!
「熱狂できることを仕事に選ぶべきだ。」by 幻冬舎 社長 見城徹