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原田マハ、監督デビュー。映画『無用の人』蒼井優×イッセー尾形が初の父娘役を演じる。

作家が、自分の頭の中にある映像を、はじめて映像として世界に出す。
それが映画『無用の人』が生まれた理由だ。
ベストセラー作家・原田マハが2014年に刊行した短編集「あなたは、誰かの大切な人」に収録された一編を原作に、脚本・監督を自ら手がける監督デビュー作。
2027年1月の公開に向けて、このたびメインキャスト4名が発表された。

美術館に届いた"鍵"が、父の知らなかった人生を開く。

美術館の監視員として働く主人公・聡美のもとに、ある日差出人不明の「鍵」が届く。
ひと月前に孤独死した父・唯一の記憶をたどるなかで、家族でさえ知らなかった父の晩年の姿が少しずつ明かされていく。
アートと茶の湯を愛し、静かにこの世を去った父が「愛したもの」に迫る、静かな感動の人間ドラマだ。

キャスト。蒼井優、イッセー尾形、永山瑛太、渡辺えりが集結。

主人公・聡美を演じるのは蒼井優。
アートと茶の湯を愛しながらも静かにこの世を去った父・唯一役にイッセー尾形が扮し、この2人の父娘役での共演は今回が初めてとなる。
聡美を温かく見守る母・柊子役を渡辺えりが担い、映画オリジナルキャラクターとして唯一が通っていた古道具屋の店主・タク役には永山瑛太が起用された。
どこか距離のあった父と娘の思いを橋渡しするタクという役どころが、物語のなかで重要な位置を占める。

原田マハが語る、監督デビューの理由。

原田マハが初監督作品にこの短編を選んだのには、ひとりの女子高生の手紙がきっかけにあるという。
高校の国語の教科書に掲載されたこの作品を読んだ女子高生から「最後まで読んだらまるで映像を見ているようでした」という手紙が届き、自分の頭の中にある映像を読者と共有したいという気持ちが呼び起こされた。
原田は「小説の執筆は孤独な作業ですが、映画は一人では何も始められない。美術館のキュレーター時代に展覧会を立ち上げる現場の空気に似た感覚がある」と語っており、作家としての孤独な営みとは異なる、集団で何かを生み出す喜びをこの作品に込めている。

キャストのコメント

蒼井優

「穏やかに現場を見つめていらした原田監督の眼差しから、多くのことを学ばせていただきました」と撮影を振り返り、「『無用の人』という言葉に胸がほんの少しきゅっとなる方に、ぜひご覧いただきたい作品です」と言葉を添えた。

イッセー尾形

茶の湯に造詣の深い父・唯一を演じるにあたり、茶人・千宗屋から指導を受けたことを明かし、「魅力的な人たちに出会えて、無用どころか、ありがたい作品です」と振り返る。

渡辺えり・永山瑛太

渡辺えりは本作と俳優という仕事を重ね合わせ「まさに私たちは無用の人たちなんです。でもそれが戦争のない世の中を作る原動力だと思っています」と語った。
永山瑛太は「原田マハさんのエネルギーによって、人間はどこに向かえば良いのか少しだけわかった気がしました」と述べた。

映画『無用の人』作品情報

映画『無用の人』
2027年1月 全国公開
出演:蒼井優、永山瑛太、渡辺えり、イッセー尾形
監督・脚本:原田マハ
原作:原田マハ「無用の人」(講談社文庫『あなたは、誰かの大切な人』収録)
配給:ビターズ・エンド
公式X:@muyou_movie