2年くらい前、「コーヒー豆を自分で挽き始めたら独身沼が加速するからやめとく」って言っていたんですよ、私。それがまあ、買いました。コーヒーミル。
きっかけは映画でした。
筒井康隆原作の『敵』という作品で、長塚京三さん演じる主人公・渡辺儀助が、毎朝コーヒーミルで豆を挽いてコーヒーを淹れるシーンがあって。それがマジで良くて。
静かな朝にひとりでミルを回す、その所作がもう豊かすぎて。欲しくなってしまいました。
第一日曜日しか営業していない、合羽橋の喫茶用品専門店
買いに行ったのは合羽橋の「ユニオン」という店。
昭和37年創業の喫茶用品専門店なんですが、ここが曲者で、第一日曜日しか営業していないんですよね。
ハードル高い。
でも行く価値があって、店内で複数メーカーのミルを実際に挽き比べさせてくれるんです。「他社のも試してみますか?」って。太っ腹すぎる。
電動か、手動か。店員さんの一言で決まった
実は電動とも迷っていて、店員さんに違いを聞いてみたんです。
そしたら「手動も電動も粉の均一さは同じですよ。ただ、手動のほうがうれしいんです」って。
……ずるすぎる。それで買わない人いますか、という話で、もう決まりました。
私はエスプレッソも飲むので、粗さの調整についても聞いたら、その場でピンロック式の挽目調整をレクチャーしてくれて、レジで実際に練習までさせてくれました。
エスプレッソは細挽き、ドリップは中挽き、と用途によって変えられるのが手動ミルの利点のひとつで、KP-50はそのあたりの調整がしやすいとのこと。
ユニオン合羽橋オリジナル「KP-50」をチョイス
いろいろ試した結果、購入したのはユニオン合羽橋オリジナルの「KP-50」。店舗価格で6,000円ほどです。
コーヒーミルって数万円するものもあるなかで、このレンジで手に入るのはかなりありがたい。
そして実際に挽き比べてみてわかったんですが、このKP-50、ハンドルを回す(引く?)のが他のミルよりも軽いんですよね。
力がいらないというか、スーッと回せる感じ。
これは毎朝のこととなると重要で、選んだ理由のひとつになりました。
ステンレス鋼の刃、天然木のハンドル。重さ790gのずっしり感が「道具を使っている」という感触をちゃんと手に伝えてくれて、これも気持ちいいです。
ありがたきお土産の豆
で、タイミングが良すぎたんですが、ちょうど兵庫に住んでいる友人がお土産を持ってきてくれました。
「播磨屋」って知っていますか?例のおかき屋さん。
そこが自家焙煎しているコーヒー豆があって。
おかき専用に開発した特殊な熱風煎り設備がコーヒー豆の焙煎にも最適だったらしく、なんかすごい話ですよね。
それをKP-50で挽いて飲んでみたら、もうびっくり。「挽きたてがうまいってこういうことか!」という感じ。
香りが全然違うんです。挽いた瞬間に部屋に広がるあの香り、これは粉で購入していたときとは完全に別物でした。
独身沼が加速するとかしないとか、
もうそういうことじゃなくなってきています。朝にミルを回す数分間が、お気に入りの時間になりつつある。
2年前の私に教えてあげたいような、教えたくないような。
ユニオン合羽橋
営業日:喫茶用品専門店のほうは毎月第一日曜日のみらしい(店員さんによると)。お豆を買える方の向かいの店舗は別日も営業してた。
合羽橋道具街(東京)
ユニオン合羽橋コーヒーミル KP-50
サイズ:約110×110×170mm(ハンドル別)
重さ:790g
素材:ステンレス鋼・天然木
製造国:台湾
店舗価格:6,000円前後
編集部 kozukario