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バッグとカフェと琵琶湖。Filer(フィレール)が描く“新たな物語を紡ぐ場所” 「Filer cafe & goods store」

2025年8月1日、真夏の陽射しがまぶしい滋賀県大津市。
湖面がきらめく琵琶湖のほとりに、フィレール初の直営店「Filer cafe & goods store」が誕生しました。
真っ白な外観と、窓一面に広がる湖の青。バッグとカフェ、そして人々がゆるやかに集うこの場所は、日常の中に“自由な時間”を差し込むための新しい拠点です。

今回は、そんな記念すべきオープン初日に編集部が訪問。
オープン前の準備の様子から、店内を包み込む空気感、そしてブランドがこの場所に込めた想いまでを取材しました。
ここから始まる新たなフィレールの物語を、一緒にのぞいてみましょう。

お店の最寄り駅である京阪石山坂本線「石場駅」から琵琶湖の方へ歩くこと数分。緑に囲まれた4軒のうち、黄色いポストが目印のお店が見えてきます。
こちらが「Filer cafe & goods store」です。
外観は白で統一されており、少し先には琵琶湖が顔を覗かせます。
8月のまばゆい緑の中、やさしく佇む「Filer」の文字が、私たちを出迎えてくれました。

からんからん──やさしい鈴の音に迎えられ、木の扉を押して店内へ一歩足を踏み入れると、視界いっぱいに広がるのは大きな窓越しの琵琶湖の大パノラマ。
目の前をさえぎる建物はなく、まるで湖と空がひとつになったような景色が、静かに、そして堂々とそこにあります。公園の緑がやわらかく揺れ、風に乗って届く湖面の匂いが、心を一瞬で解きほぐします。

そんな眺めを存分に楽しめるよう、店内には大きな仕切りがなく、光と風が奥まで行き渡る設計に。ホワイトで統一されたインテリアが湖の青を引き立て、その中にフィレールのバッグが悠然と並びます。

キャンバスやレザー、金具の質感までもが凛と存在感を放ち、棚や什器の間を歩くたびに、手に取ってみたくなる。

ここでは、フィレールがこれまで手がけてきたほぼすべてのアイテムを直接見ることができ、素材や縫製、細部のディテールまでじっくり確かめられます。まさに、ブランドの世界観を全身で体感できる場所です。

バッグが生まれた背景など、使い込むほどに現れる表情など──オンラインでは知り得ないもうひとつの“物語”を、目の前で、作り手の言葉で聞くことができます。
一つひとつの説明に耳を傾けるうちに、バッグが単なるモノではなく、自分だけの相棒のように感じられてくるのです。

店内には、サイズも形も多彩なフィレールのバッグが整然と並び、さらにディレクター・和田さんがセレクトした、暮らしを豊かにするプロダクトも肩を並べます。
どれもが静かに、しかし確かな存在感を放ちながら、まるで次の持ち主との出会いを心待ちにしているかのよう。
棚の前に立つと、不思議と手に取ってみたくなる──そんな吸引力が、この空間にはあります。

店内は奥行きのあるゆったりとした造りで、どこからでも琵琶湖の青が望めます。
大きな姿見の横には、イラストレーター・サイトウユウスケさんが描き下ろしたフィレールオリジナルの絵があり、バッグを持った時のイメージが膨らみます。
時間をかけてじっくり悩める場所があるからこそ、自分にとって最高のバッグに出会えるかもしれません。

アイテムが並ぶエリアの反対側には、存在感のある大きなカウンターが伸び、その奥にふんわりと光がこぼれるカフェスペースがつながっています。
白を基調とした空間は、清潔感と落ち着きが同居し、まるで湖畔の光をそのまま室内に招き入れたよう。

そこにアクセントとして灯るのは、ディレクター・和田さんが惚れ込んだお気に入りの照明。温かな光がテーブルを柔らかく包み、訪れた人の時間をゆるやかに進めます。
壁には、アーティスト・EMUさんがこの場所のためだけに描き下ろした一枚の絵。色彩もタッチも、この空間に溶け込むように配され、やさしく私たちを見守ってくれます。
バッグを眺めたあとにほっと一息つける、もうひとつの物語がここに広がっています。

「個人的に一番気に入っているポイントがこのカウンターです。ルイスポールセンのPH5という照明は絶対つけたいと考えていたので、カウンター下の床を照明と同じ色に合わせました。EMUさんの絵も照明の色味に合う青っぽい雰囲気で描いていただいたので、自分としてはこのカウンターとその周りの雰囲気がとても気に入っています。」(ディレクター和田さん)

奥のカフェスペースにも、こだわりのインテリアが並びます。特に椅子に強いこだわりがあるという和田さん。中には特別な椅子もあるそうなので、気になる方はぜひスタッフと話しながら、いろいろな椅子に座って自分の特等席を見つけるのも楽しそう。

そんな自由時間のお供におすすめなのが、しゅわっと爽やかな「琵琶湖サイダー」と「甲賀コーラ」。どちらも涼しげな瓶入りで、夏の暑い日にぴったりです。

時刻は午前11:00。いよいよオープンの時です。

音楽が流れはじめた店内。いつの間にか、琵琶湖の青は太陽を受けてきらきらと輝き、その光が店内にもゆっくりと広がっていきます。
このお店が形になるまで、空間やアイテムにブランドの想いをどう落とし込むか──構想から準備、そして今日まで、試行錯誤の日々だったそうです。

「準備期間は、お店を運営するにあたって必要な申請や手続き、施工期日や搬入のタイミングなど、限られたスケジュールの中で進めてきました。その分、まだドキドキしている気持ちが大きいです。オープンしたと浸っている時間はなく、やっとスタートが切れたという感覚ですね。これからは、フィレールをより感じてもらえるような発信もしていきたいです。」(店舗マネージャー・神田さん)

ディレクター和田さんもこう話します。
「正直、やっとオープンまでたどり着いたという思いと、思っていた以上に準備期間があっという間で、“もうオープンか”という追いつけていない感覚が入り混じっています。とはいえ、ようやく形になったこの場所が、これから少しずつ育っていくのが楽しみです。今後は交渉中のブランドもあり、商品数やレイアウトも変わっていく予定です。何事もやってみないと分からないですから。」

白く静かだった店内にも、少しずつ人が入りはじめます。プロダクトに興味を持ってデザイナーと話す方、カフェでおしゃべりを楽しむ方、琵琶湖を散歩中にふらりと立ち寄る方…。

この景色を見ると、和田さんが目指していた「ゆるくいろんな過ごし方ができる、自由な場所」という思いが、すでに形になりつつあることを実感しました。
これからこの場所で、どんな時間が紡がれていくのか、とても楽しみです。

普段は時間に追われる日々でも、バッグひとつを真剣に選んでみたり、なにもせず湖を眺めてみたり、本や絵、音楽に心を傾けてみる──そんな時間は、心のゆとりを取り戻す大切なひとときになるのではないでしょうか。

そうして選んだバッグを手に、また日常を送る。相棒のバッグがくれるパワーは、きっと日常をより強く、楽しくしてくれるはずです。

モノや場所をつくるために真剣に向き合う人の姿が、ここにはありました。
琵琶湖は春夏秋冬、さまざまな表情を見せるそうです。

ぜひ、オープンしたばかりの「Filer cafe & goods store」へ足を運び、自由な時間をつくってみてはいかがでしょうか。

Filer cafe & goods store
〒520-0806 滋賀県大津市打出浜15−4
open :11:00 〜17:00
close :Tuesday
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Filer(フィレール)は、日本発のシンプルで機能的なバッグを展開するバッグブランドです。生地にはこだわりを持ち、イタリアのリモンタ社の生地など世界の名だたるブランドから愛される生地も使用しています。シンプルで機能的な、時代に流されないBAGです。2025年8月1日、滋賀県大津市に琵琶湖を一望できる直営店「Filer cafe & goods store」をオープン。

PHOTO:鈴木 大喜
INTERVIEWER / TEXT:酒井 彩花

オープンまでの道のり記事は前編/後編でこちらからもご覧いただけます!
🔗Filer(フィレール)の次なるステージ ‒ 直営店オープンへの挑戦(前編)
🔗Filer(フィレール)の次なるステージ ‒ 直営店オープンへの挑戦(後編)