STFIRE AGのルーツであるSTARFIREとは
2026年3月19日、CONVERSEから「STFIRE AG(エスティーファイヤー AG)」が発売される。モチーフとなったのは、1977年に登場したアーカイブ・ランニングシューズ「STARFIRE(スターファイヤー)」。
STARFIREはCONVERSEがランニングシューズ市場に参入した1970年代の文脈で生まれた一足で、現在のアーカイブ好きやスニーカーリサーチャーの間では知る人ぞ知る存在。オールスターやジャックパーセルほど表には出てこないが、その時代のCONVERSEらしさが凝縮された、いわば"裏名作"的なポジションにある。
今回のSTFIRE AGは、そのルックスをベースに現代のクラフトマンシップとソール技術でアップデートした復刻モデルとして位置付けられる。単なるリイシューではなく、1977年という時間軸を素材とアッパー処理で再解釈している点が、このモデルの核心といえる。
ヴィンテージ感を作り込む「洗い加工」の方法論
STFIRE AGで最も注目すべきディテールは、アッパーに施された特別な洗い加工。
素材はナイロンとスエードのコンビネーション。1970年代のランニングシューズ定番の組み合わせだが、それをそのまま使っても「クラシックなスニーカー」止まりになる。STFIRE AGが一歩踏み込んでいるのは、洗い加工によってナイロン部分に繊細な「しわ」を、スエードには「色むら」を意図的に生み出している点にある。
さらに、タンラベルにも同様の加工を施している。長年履き込まれたような深みのある風合い。これはエイジングの「結果」ではなく、製造段階で意図的に作り込まれた「状態」といえる。ファッション用語でいえばディストレスト加工に近いが、CONVERSEがここで採用しているアプローチはより繊細で、「汚れ」というより「時間の蓄積」に近い表現になっている。
スニーカーのヴィンテージ加工には、やりすぎると安っぽくなるという難しさがある。そのバランスをどう取るかが職人的な判断の見せ所で、本モデルはその点においてかなり丁寧な仕事をしている印象。
レトロを成立させるミッドソールの配色設計
アッパーの素材感とともに、STFIRE AGのレトロな雰囲気を支えているのがミッドソールの配色。
STARFIREのアーカイブからインスピレーションを得たカラーリングを採用しており、各カラーバリエーションごとにミッドソールの色が異なる。アッパーとミッドソールのコントラストがそれぞれ計算されているという点は、単一のミッドソールカラーで全バリエーションを統一するやり方より、手間も思想もかかっている。
フォルムは薄底仕様。1970年代のランニングシューズが持つシルエットの美しさを損なわないための選択で、E.V.A.を2層構造にすることでサポート性と履き心地を現代基準に引き上げている。見た目のピュアさと、実際に街で履ける機能性を両立させているところがSTFIRE AGの設計思想のもう一つの軸といえる。
5色のカラーラインナップ
グリーン/オレンジ、ブルー/バーントオレンジ、レッド/バーントブルーの3色は、1977年発売当時のオリジナル「STARFIRE」から着想を得たヘリテージカラー。アーカイブを参照した色づくりで、当時のモデルを知っている人ほど刺さる配色といえる。バーントオレンジ、バーントブルーといった「焼けた」色味の採用は、70年代的な渋みと現代的なアースカラーへの感度が交差するポイントでもある。
ブラックとボーンホワイトはより汎用性の高い選択肢。アーカイブへの参照よりも、日常のコーディネートに溶け込むことを優先したカラーリングと読める。ヴィンテージCONVERSEへの解像度に関係なく手に取りやすい2色で、コレクション全体の裾野を広げる役割を担っている。
スニーカーとして純粋に欲しいなら黒か白、STARFIREというモデル自体に興味があるならヘリテージ3色という選び方の軸で考えるとわかりやすい。
商品詳細
商品名:STFIRE AG(エスティーファイヤー AG)
価格:¥13,750(税込)
サイズ:23.0〜28.0、29.0cm
素材:アッパー・ナイロン/スエード、アウトソール・ラバー
カラー:グリーン/オレンジ、ブルー/バーントオレンジ、レッド/バーントブルー、ブラック、ボーンホワイト
発売日:2026年3月19日(木)
取扱:CONVERSE OFFICIAL ONLINE SHOP および取り扱い各店舗
CONVERSE公式サイト(https://converse.co.jp/)