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<News>美術家・三澤亮介の個展「Ryu-sen」がCONTRASTで開催です

本展は、写真家としての経験を礎に「光」という不可視の存在を主題化し、絵画的言語によって再構築する試みです。光を単なる物理現象としてではなく、時間や空間、記憶、身体感覚を媒介しながら、万物の根源に共鳴する普遍的なテーマとして追究しています。

画面に連続するグラデーションは、筆致や色彩が幾層にも重なり合い、人間の営為や思考、感情の流動を象徴します。それは、絶えず変化する〈流線〉のように鑑賞者の身体を通じて世界と呼応し続けます。一方、直線的な構成はその流れを切断しながらも、画面に秩序としての痕跡を刻み込みます。流動と静止、偶然と必然、混沌と構といった相反する要素を並置することで、宇宙や社会がいかにその存在を編み上げるのかを可視化しようとしています。

<会期>
オープニングパーティー:9月19(金) 18:00 - 21:00
会期:9月20(土) - 9/28(日)
水 - 金:14:00 - 19:00
土・日・祝:12:00 - 19:00
休館日:月
入場料:無料
会場:CONTRAST
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-49-4-1F & B1F
最寄駅:東京メトロ千代田線「代々木公園」駅1番出口より徒歩1分/ 小田急小田原線「代々木八幡」駅南口より徒歩2分
HP:http://contrast-tokyo.com/
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E-mail:info@contrast-tokyo.com

< プロフィール >
三澤亮介(Ryosuke Misawa)
1992年、福井県生まれ。独自の手法「メディアパラドックス」を通じて作品を制作し、そのコンセプトを「普遍を観測する」とし ている。ここでいう“観測”とは、現代を生きる自身の主観と、観察対象である日常的現象との間に生まれる緊張や広がりを可視化 する行為を意味する。急に変化する社会の中で、変わらないもの=普遍を見つめ、世界の美を作品を通じて表現している。

近作では、不可視の存在である「光」を主題に、その顕現をキャンバス上で再構築。光は万物に共通する普遍的テーマであり、純粋な美との共鳴を追求する象徴でもある。プリズムを通して一筋の光が無数の色彩へと分解されるように、きわめて主観的な体験を普遍的かつ多層的な解釈へと昇華させている。グラデーションは人間の営みの交錯と重層性を、セパレーションや直線的な構成 は世界構の必然的な秩序を示す。こうした形式的要素を通じて、自らの実体験に基づく〈眼差し〉を投影し、鑑賞者との美的共感を育むことで、アバンギャルドにおける芸術的命題〈救済〉への媒介を試みている。

主な近年の活動に、「Fractal」(銀座蔦屋書店、東京都・銀座、2024)、「第4回枕崎国際芸術賞展」(入選、枕崎市文化資料センター南溟館、鹿児島県・枕崎市、2025)、「湊ノ芸術祭」(氷川神社、福井県・三国、2025)、「Art Fair Tokyo」(東京国際 フォーラム、東京都・有楽町、2024)、「YouFeel」(渋谷駅柱巻き都市型アートプロジェクト、東京都・渋谷)、「Shinjuku collective」(JR東日本主催 新宿駅前ライブペイントパフォーマンス、東京都・新宿)、「NOH」(HOFA gallery、ギリシャ・ミコ ノス、2023)など。