アイリーン 視線を奪われた瞬間を切り取る。
- INTERVIEW
【PROFILE】アイリーン。東京在住。1993年8月17日生まれ。大学(文学部英文学科)卒業後、一般企業に勤務しながら、イラストやロゴ制作、WEBライティングなどといった創作活動に励んでいます。自分の性格を一言で言うと根っからの長女気質。
–イラストに興味をもったきっかけは?
学生時代にアルバイト先の販促POPを描いたり、友人とイラストを共同制作したり、幼い頃からずっとアートに対する興味がありました。本格的に創作活動を始めたキッカケはmacbookを購入したことです(笑)
パソコン購入後は、クリエイティブ界隈で活躍している知り合いのサポートを受けながら毎日Adobeソフトを触り続ける日々が始まりました。購入したからには、できるだけ多くのスキルを身に付けたいと思い、とにかく毎日絵を描き続けました。デジタルで絵を描くことのメリットを活かしつつ、手書きの良さも忘れずにこれからも作品を描き続けていきたいと思っています。
–イラストを描くにあたり意識していることは?また制作題材のインスピレーションはどこから?
いつも女性を題材にしたイラストを描くことが多いのですが、思わず視線を奪われてしまうような、ハッとした瞬間を切り取るよう心がけています。綺麗な人を思わず目で追ってしまったり、花屋さんの前で立ち止まってしまったり、不意に自然を感じたくなったり、そんな気持ちをイラストの中に落とし込むつもりで描いています。
美術館のようにアートに特化した場所はもちろん、お気に入りの映画やいつもの街並みの中など、いろいろな対象からインスピレーションを得ています。本業の仕事柄、アメリカやヨーロッパへ行くことが多いので、海外で触れたカルチャーや経験なども大きく影響していますね。
–今回描いたBlazevy公式イラストのコンセプトは?
Blazevyが今後取り上げていく記事はアートだけでなく音楽やファッション、サステナブル活動など多岐にわたるのですが、今回のイラストは「アートと自然」をコンセプトに制作しました。花瓶から人間が飛び出している「非日常感」と「自然の美しさ」とのバランスを大切に、ゆっくりと時間をかけて描かせていただきました。
目に優しい色を使うぞ!というテーマを念頭に、暖色にも寒色にも偏り過ぎないように意識してカラーリングしました。私の絵はどちらかというと繊細なタッチだと思っているので、絵を殺さないような色を積極的に使うようにしています。逆に、あまりにもパステル調に偏りすぎると逆にインパクトが無くなってしまうため、何度も色を調整しては、「ん〜……」と首を傾げながら夜な夜な色付けに奮闘しました(笑)
積極的に外出しづらい不自由な日々が続くなかで、ディスプレイ越しに自然やアートを愛でる喜びを一瞬でも感じてもらえたら嬉しいです!
–今まで音楽、ファッション、アートなどカルチャーに触れた瞬間、感情的になった出来事があったら教えてください。
パリのエッフェル塔を初めて肉眼で見たときの感動が一番大きいですね。写真では何度も見たことがあるはずなのになんだか不思議な気持ちになったのをよく覚えています。近くで見ると、案外ものすご〜く繊細な作りをしていることがわかるんです。実は細かい直線の集まりで、色だって決して派手ではないはずなのに、遠くから見ても存在感があって壮大に見えるのがかっこいいなぁ〜と感動したんです。
そこで、自分のイラストにもその”不思議なかっこよさ”を取り入れられないかと試行錯誤しました。その結果として、私の作品にしばしば見られる”謎の柄”が誕生しました(笑)
音楽に関しては、millennium paradeさんのMVをみたときの衝撃が忘れられません。音楽とアートを融合しながら、その両方においてここまで高い水準のパフォーマンスが維持できるなんて本当に素晴らしいと思います。アニメーションのソフトを少し触ったことがあるのですが、ちょっとした動きの、たった数秒のアニメーションを作るのがこんなに大変なのか……と痛感したんです。想像を絶する努力の賜物を、こうして無料で鑑賞できるなんてすごい時代ですよね。
–アイリーンの座右の銘は?
「今日が自分の人生で一番若い日」
私の尊敬する大好きな先輩からいただいた言葉です。創作活動に限らず、いろいろな挑戦をするにあたって年齢を気にしてしまう瞬間ってありますよね。そんな時こそ「周りが何を言おうと自分にとって一番フレッシュな日は今日なんだ!」と言い聞かせて躊躇せずトライするようにしています。
これは年齢を問わずどんな人にでもあてはまる言葉ですし、歳を重ねておばあさんになっても覚えていたい大切な言葉です。まずは自分自身が「やってみよう!」と思わなければ可能性すら芽生えなくなってしまいますから。
–アイリーンが幸せを感じる時は?
まずは、自分の作品を好きだと言ってもらえた時です。
何らかの形で表現した作品を世に晒すということは、当然ながら楽しいことばかりではありません。賛否両論があることはもちろん、メッセージがうまく伝えられないことも多々あります。だからこそ、クリエイティブな世界の一線で活躍する人達を心から尊敬しています。たくさんのアーティストが存在するこの世界で、自分の作品を好きだと言ってれる人がいるなんて、クリエイター冥利に尽きます。ありがとうございます!
そして、その次に幸せなのは、晩酌をしている時です(笑)
–イラスト以外でアートワークしてることや興味を抱いている事は?
いまとても興味があるのは「デザイナーズ銭湯」です。読んで字の如く、デザイナーさんが内装などを設計した銭湯のことなのですが、これはぜひ検索してほしいです。都会の喧騒から逃れて、お洒落で綺麗な銭湯へ。(本当にスタイリッシュでかっこいい銭湯なんです!)銭湯ごとに雰囲気やデザインの違いを楽しむことができますので、都内のデザイナーズ銭湯を全制覇してお気に入りの場所を見つけたいですね〜。とにかく、お湯に浸かるのが好きです。
銭湯に限らず、いろいろなものとアートが融合することで新たな可能性が生まれます。これまでの当たり前をいい意味で覆すようなサービスをたくさん発見していきたいので、ご存知の方はぜひ教えてください!
–今後挑戦してみたいことは?
昔からずっと目標にしているのは、アーティストのCDジャケットや文庫本のカバーイラストを描くことです。自分の作品を売り出すにあたって、そのカバーイラストってものすごく大切で、想いの込もったものですよね!まず最初に商品を手に取ってもらうための大きな宣伝材料となるわけですから。
そういった意味では、今回Blazevyのローンチにあたってメインイラストを描かせていただいているという時点で夢が一つ叶っていると言えます。
–アイリーンが取り組んでいるサステナブルは?
買い物の際にエコバッグを積極的に持ち歩きたいと思い、お気に入りのアート作品をモチーフにしたエコバッグを購入しました。自分の好きなデザインだと毎回持ち歩くのが楽しくなりますし、ファッションの一部になっています。スーパーに行かない日も持っているくらいお気に入りです。もっと言えば、外出バッグのスタメンです(笑)
いつか機会があったら、自分オリジナルのエコバッグやタンブラーをデザインしたいなぁ〜なんて、ひそかに思っています。
–Blazevyの読者へメッセージをお願いします。
Blazevyをご覧の皆さま、こんにちは!
このインタビューページをご覧いただきありがとうございました。
Blazevyでは、いろいろな世界で活躍するアーティスト、クリエイターの取り組みをご紹介してカルチャーを盛り上げるWEBメディアです。まだまだ未熟な私ですが、今後もBlazevyのためにたくさんのイラストを描いていきますので、どうか楽しみにしていてください。
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