いらなくなった服をおしゃれに。ミシンの使い方を独学した大学生が立ち上げたブランドStudio Steal
私が今注目している大学生が立ち上げたサステナブルファッション*のブランドStudio Stealの大山美里さん(Millie Oyama)に、ブランド紹介、そして立ち上げるまでの経緯、今後の活動について聞いてみました!この記事を通して、学生で何か立ち上げたい人/クリエイターになりたい人にこんな人がいるんだ!という刺激だったり、サステナブルファッションをより身近なものに感じてもらえたらいいなと思います。
*1 サステナブルファッションとは:衣服の生産から着用、廃棄に至るプロセスにおいて将来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境や関わる人・社会に配慮した取り組みのことを言います。(🔗環境省公開スライドより引用)
What is Studio Steal?
家族や友人が着なくなった服を集め、ファッショナブルなピースにリメイク。古着を自分の手で切り、それらの布を組み合わせて作っていることから「元々の素材を盗んでいる」という意味で「Steal (=盗む)」という単語を使い、遊び心のあるブランド名にすることを決めたそうです。
しかし、このブランドは実際何かを盗んでいるわけではなく、その逆で、新たな価値を生み出し、さらには「おしゃれさ」に妥協しなくても環境問題と向き合えることを多くの人に見せてくれていると思います!
Who is Millie?
このブランドを大学2年生で始めた大山美里さんはどんな人なのでしょうか。立ち上げまでの経緯や経験について教えてもらいました!
現在早稲田大学の国際教養学部に所属している大学生クリエイター。高校2年生のときに1年間フランス西部のナント(Nantes)に留学し、現地では地元の高校の友達と古着屋での買い物を楽しんでいたそうです。
2020年の春、コロナがきっかけで大学も長期間お休みになり、時間ができたため好きであった古着を使って服作りをスタート。なんとそれまでは服作りを特別習った経験はなく、 コロナでのお家時間で、独学でミシンの使い方を学んだそうです。
普段からカラフルな格好をしているため、色の組み合わせを考えるのは好き。だからこそ限られた切り布を使い、配色を考え新しい服になるように並べていくことは得意だそうです。個人的にとてもすごいと思ったのは、常にどんな服が集まるかわからない中、その時期に集まった古着を見て、その場でどう合わせていくかを考えるということ。切り方に失敗したら使えなくなってしまうので、感覚との一発勝負ですね。
「買ってくれる人がサステナブルだからという理由で買ってくれても、かわいいからっていう理由でもどっちでもいい」
どちらがきっかけでも、Studio Stealを通して古着やリメイクに可能性を感じてもらえたら嬉しい、と美里さんが言っていたのが印象的でした。最初は特に環境問題について意識していなかった人が、気づいたら環境に優しい選択肢をしていたという自然な巻き込み方をする力のあるブランドだと私は彼女の話を聞いて感じました。
今後もInstagramを通じてサステナブルファッションについて発信し、Studio Stealをより多くの人に届けられるようにオンライン販売を目指して取り組んで行きたいそうです。これからどうなっていくか気になる方は彼女のInstagramをチェックしてみてくださいね!
おしゃれで、かつ、サステナブルな選択肢を、この記事を読んでくれたみなさんの中に増やすことができれば嬉しいです!