古民家カフェの魅力
新しくてピカピカな空間のカフェも大好きだけど、私が最近ハマっているのが古民家カフェに行くこと!見たことのないような斬新な空間デザインや最新テクノロジーを駆使したカフェは「新しい」体験を与えてくれるから刺激になる。それに対して、古民家カフェって何度も見たことのあるような、どこか懐かしい空間になってる。この2つのタイプのカフェの雰囲気は真逆と言えるかもしれないけど、刺激になることは変わらないって最近感じたの。
靴とこころの繋がり
全部ではないけど、まず古民家カフェの席に上がる時、靴を脱ぐ。この時、靴を脱いで部屋に上がることは日常的に行ってる動作であるにも関わらず、なんだか不思議な感覚になるんだよね。この不思議な感覚ってどこから沸き起こってくるのか、そして具体的にこの気持ちを言語化したくて、自分なりに考えてみたの。
普段、外出した先では建物の「中」に入ったとしても、靴をずっと履いているという意味では私たちは常に「外」にいる。家では靴を脱いだり、学校では外シューズと上履きを分ける習慣があることからも、靴を脱ぎ履きすることは日本式な生活にとって「中」と「外」を意識させる動作で、こんな切り替えを人は無意識にしてるのではないか?つまり、古民家カフェで靴を脱いで畳に上がることは「外」からもう一度「中」に入っていく安心感を与えてくれるんじゃないかな。
数十年後の古民家カフェという存在
もう一つ単純に私が感じたことは、古民家カフェはおばあちゃんの家に行った感覚になる。(色んな人が感じてることなんじゃないかな?)でもそんな時ふと私が思ったのが、私が「おばあちゃん」と呼ばれる歳になった時、私の家は多分このような見た目ではないだろうなって。だから、今私が思う「おばあちゃんの家」と数十年後の若者が思う「おばあちゃんの家」って全然違うはず。
数十年、数百年前の作りの家が減った時代には、私が「懐かしい」と感じる古民家カフェこそが「新しい」体験を与えてくれるカフェという立ち位置になるのかもしれない。古民家カフェの在り方と、現在「古民家」と呼ばれる建築そのものの価値は時代と共に変化していくんだろうな〜って考えながら、昔誰かの家だった畳の部屋の中で、暖かいラテを飲んでいます。