美術家 安野谷 昌穂が京都の現代アートギャラリー haku にて個展開催
haku kyoto は、美術家 安野谷昌穂の個展「 Parallel Over Runner|氾濫するどうでもいい事に住む、全体としての私 」を開催。
安野谷昌穂は、1991 年兵庫県出身。京都精華大学でデザインを学び、オランダのヘリット・リートフェルト・アカデミーでファインアー トを学んだ後、国内を中心に活動している美術家。 国内外でギャラリーでの作品発表の他、テキスタイルとしてファッション界でのコラボレーションの経歴のある安野谷にとって学生生活を送った京都での作品発表は実に約 8 年ぶりとなる。本展では、アーカイブ作品と共に新作の発表となる。 安野谷の作品はドローイング、ペインティング、コラージュといった様々な技法で描かれている。 幼い頃から自然で遊ぶ事が好きであった安野谷は、当時の純粋で自由な感覚を大人になった今も持ち続け、育ませています。
開催初日は、ライブぺインティング開催、作家在廊時には持込のアイテムにドローイングワークショッ プを開催。作品観賞と共に是非お楽しみください。
<開催場所>
会場:haku kyoto (website、Instagram)
〒600-8032 京都府京都市下京区中之町 566
会期:3月3日(金)〜3月19日(日)
Open 金・土・日 11:00 – 19:00
※月・水・木はスタッフ不在ですが、ご自由にご覧いただけます。スタッフ不在時にご購入希望の方はhaku.kyoto.japan@gmail.comにお問合せください。
作家 STATEMENT
私が私を
跨いで乗り越えて行けよ
積み重なる古新聞のような世界に取り残されるな
未知なる道 先頭を行くものは
最高の一人ぼっちになって
無限に広がる円となる
点では無く天となり 全体となって覗き込めば
私はその他の私と常に溶け合いながら反応し
抵抗し選択しながら 斜め上に進むのだ
どうでもいいものの薮と いのちの蕾とが 混生する林の中を進む
私 続く眠れない夜が 朝日を遠ざける
突き刺さる棘はハートから抜け落ちないまま
ただひたすらに進むことに疲れる
呼吸をしようと立ち止まり
ハートを覗き込む
誰のための今この瞬間なのか 目を瞑れば見えてくる風景を そう
思い出して 本当に昇る太陽は私の中に存在していて
常に大きく照らしている
陽の下では棘だって溶けてなくなる
大体のことなんてどうでも良くって 消え失せる
私自身の影に吸い込まれてしまうところだった
ありがとう
光が残って波打って
呼応する輝く小さな粒たちは
花
咲いて
想像して
私の光で花が咲くところを
“Parallel Over Runner|氾濫するどうでもいい事に住む、全体としての私”
安野谷 昌穂 2023
<安野谷 昌穂 プロフィール>
1991 年兵庫県生まれ。国内外での個展やグループ展に 参加。
日本を拠点に活動中。 幼少期から現在に至るまで自然の中で多くの時間を過ご し、その中で得た観察や感覚に強く影響を受けながら、 絵画、ドローイング、コラージュ、パフォーマンス、写 真などを使った作品を発表する。 コラボレーションワークとして ZUCCa (2015-16 A/W) や COMME des GARCONS SHIRT (2016-17 A/W) などがある。
2016 年にアートブック「STEIDL – WERK No. 23: MASAHO ANOTANI “DEFORMED”」が発表された。