映画「ドライブ・マイ・カー」 第94回アカデミー賞® 4部門にノミネート
濱口竜介監督作品「ドライブ・マイ・カー」が、2月8日、第94回アカデミー賞®作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の4部門にノミネート。
アカデミー賞®の中でも最も重要な部門と位置付けられる作品賞、そして小説などの原作をベースにした脚本を評価する脚色賞へのノミネートは日本映画史上初。本作品が作品賞を受賞すればアジアの中でも、大きな話題を呼んだ韓国映画「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)に次ぐ史上2番目の快挙。
本作品は既に第79回ゴールデングローブ賞にて非英語映画賞(旧・外国語映画賞)を日本映画として62年ぶりに受賞し、第74 回カンヌ国際映画祭においても日本映画初の脚本賞を含む4 冠に輝きました。さらにニューヨーク映画批評家協会賞作品賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞作品賞・脚本賞・監督賞次点、ボストン映画批評家協会賞にて西島秀俊の最優秀男優賞を含む4冠の獲得など、これまでに70以上の賞を受賞するなど、全世界的に高い評価を受けている。
第94回アカデミー賞®授賞式は、3月27日(現地時間)を予定。「ドライブ・マイ・カー」が栄冠を手にするか、注目だ。
◉ 『ドライブ・マイ・カー』作品情報
妻との記憶が刻まれた車。孤独な二人が辿りつく場所――。
俳優であり演出家の家福は、愛する妻と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。行き場のない喪失を抱えて生きる家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく――。原作は、村上春樹による珠玉の同名短編小説。この作品に惚れ込み映画化を熱望、自ら脚本も手掛けるのは、いま世界が最も熱い注目を寄せる気鋭・濱口竜介監督。カンヌ映画祭コンペティション部門に選出『寝ても覚めても』、ベルリン映画祭で銀熊賞受賞を果たした短編集『偶然と想像』、脚本を手掛けた『スパイの妻』がヴェネチア映画祭銀獅子賞に輝くなど、国際的な舞台でその名を轟かせてきた。 主演を務めるのは日本映画界に欠かせない名優、西島秀俊。みさきを三浦透子が演じるほか、岡田将生、霧島れいか、と実力派俳優陣が集結した。